ほどなく、お別れです
宮本法子
なすの斎場グループ
【12月課題図書】
葬儀場をテーマとした人の生きざまに触れる今回の図書。続編も含めグリーフの過程についてもそちらの世界では話題になる図書で、何度か読ませて頂いたことのある図書でもありました。
葬祭業についての面では、広い会館の細部までの描写と合わせ、実際の業務に身を置き換える場面が多々有、考察しながらも人として忘れてはいけない何かに気づく内容でもありました。また、都度季節感を残す文面には、人の死生観を四季になぞらえるタギ―への手紙が連想され、想像力がどこまでも広がると同時に、葬祭業に求められ幅の広さを痛感しました。
以前の課題図書でもある、あらいまりこさんの図書同様に、目に見えない人の心を扱う職業において葬儀社として必要な視点と捉え方、そんな気づきを改めて与えられたような気がします。葬祭業を業として携わることはどのようなことであるのかだろうか。グリーフは死だけではない事実。グリーフケアの始まりをどう捉えどう行動に移すのか。携わる人生の数だけ束ねる儀典。そして次の人生に繋げる取り組み。考察をするのは容易だが、それをもってどう活かすのか。ご親族にとって答えを待つ時間はないことも、日々現場で感じます。
多くの課題が残る図書ではありますが、毎回大切な気づきは都度自身の取り組みに大きな変化をもたらせてくれます。大切な想いを提供して下さる社長と、図書には感謝します。変化を現場で活かせる何かを早急に見つけます。
寺門 大輔
なすの斎場グループ
12月課題図書について
これまで社内で頂いた図書に比べ、フィクション面が多く新鮮な気持ちで読み進めることができたが、内容については心霊的な経験が多分を占めるため、実務的な面で活きる点は少なかったように感じた
物語では主人公が心霊的な感覚をもって故人と寄り添うといった内容だったが、事故による葬儀や自殺者の葬儀について、いささか心情的に踏み込みすぎている点も気になった
しかし、葬儀の面ではある一定はご遺族様のプライベートな面に踏み込まなくてはいけないということもこれまでの実務経験から自身も感じており、物語にあるような霊的な面ではなく、ご遺族様と短い期間でラポールを気づき、それでいて踏み込みすぎず、寄り添うという姿勢を取ることは、今自身の直面している課題にも合致しており、改めて現実の難しさに直面させられたような印象を受けた

田中 勝
なすの斎場グループ
12月課題図書
ほどなく、お別れですを読んで、坂東会館をイメージしました。新鮮な気持ちで読むことが出来ました。
主人公の考え方、漆原さんの考え方、双方に共感持てました。
話もリアリティーある内容で、漆原葬祭ディレクターが素敵に見えました。
最後の方のセリフで印象に残った言葉があります。
俺はそれで喪主の気持ちも少しは救われるんじゃないか。何でもかんでもマニュアル通りではなく時には喪主様目線になる事も必要だと勉強になりました。
また主人公の霊感についても、非常に興味がわきました。今の現代に霊感があるとは信じられませんが、脳内の何かによって見えない物が見えるという根拠があるようです。
私も霊感があればいいなと思います。
そしてチームワークがよくとれているなと思いました。久々に面白く一気に読んでしまいました。

高橋清志
なすの斎場グループ
12月読書感想文
ほどなくお別れですを読み終えて。
ノンフィクション作品でありながら、実際に現場で行われている葬儀の事情や家族の心境など本当によく描かれていた作品でした。
ちなみに本当に坂東会館はあるのかと思いネットで探してみましたがありませんでした笑
就職活動中の女子大学生の美空がアルバイトに誘われ葬儀会社でお勤めするところから、3,4件ほどの葬儀の事例が書かれていましたが、実際に本当の大事な人を亡くしたご家族の心境はその人じゃないと分かりません。が美空はそれを見たり感じられたりする不思議な力がありました。お姉さんのおかげだったのですが、実際にこんなことが出来ればだれでも未練なく旅立っていけるのではないのかなと思いました。
漆原さんや、里美さん、陽子さん、ご家族この作品の登場人物が皆素敵な人ばかりで構成されていたこの作品読んでいてとても心地のいいものでした。
エピローグでおばあちゃんを見送ったのですが、亡くなる2か月間は近くに寄り添えていたのはよかったですね。ふと自分の家の事情を思い出し悲しくなってしまいました。
最後はきっちりお会いしてお別れしたいものです.

櫻井 裕子
なすの斎場グループ
【12月課題図書】
漆原さん美空さん里見さんの関係性や葬儀に対する取り組み方に好感を持ちました。漆原さんは霊感はなくても感じ取る力や寄り添う力が素晴らしく、羨ましいです。
妊婦さんの話、小さいお子さんの葬儀の話、最後の薬指の話、どれも本当のお話のようで現場の雰囲気も伝わってくるような内容でした。自分は打合せの時や儀典中、どれくらい寄り添えているのかわかりません。喪主様が憔悴している奥様へ亡くなった娘さんからの想いを漆原さんのナレーションを通して伝えられた場面、そういう事もしていいんだなと思いました。また、一緒に頑張っていた姿を見守っていたぬいぐるみを、一緒に棺に入れてしまいがちのところを、奥様に渡していましたが、これがラポールだなと思いました。この提案を葬儀者である自分たちができるようになるのがワオ体験やミスティークになるのかと思います。好きだったものをご用意するのもスペシャルですが、想いを汲み取ったうえでのスペシャルが具現化できるようになりたいと思います。

星 大地
なすの斎場グループ
12月読書感想文
霊感という言葉自体が好きではないので、あまり進んで読みたい!とはなりませんでしたが読み進めると葬儀の事情など細やかに書かれていたので、葬儀社でバイトしてた人が書いた本。というところで共感できる部分も多くありました。
宮本さんと同様タギーへの手紙を連想しました、タギーへの手紙は小さい子供の終末期のお話しでしたが、実際に亡くなられた後のググリーフでも同様残された遺族も辛いが残して逝った者も辛いというのは、心に残る文章でした。

藤田 裕子
なすの斎場グループ
12月課題図書
葬儀屋さんの話なので とても読みやすいものだと思いました。主人公である美空ちゃんの行動や思いが 自分の初心に帰る場面、通ずる所もあり そして葬儀屋さんならではの視点が面白くはらはらしました。感情移入しやすい私は読みながら 自分だったら・・・と思いながら読みました。 葬儀社のイメージもかわりつつある中でこの本を読み若い世代のスタッフが増えてきたからこそ 読んでいただきたいです。 こちらの本は私の改善提案にて社長に頼んで皆様にご案内した本です。用意していただけたことも感謝です、 みんなで同じ本を読み違う感想がでて そこも面白いところだと感じました。

渡辺悟
なすの斎場グループ
12月大人の読書感想文
今回の本はお葬儀屋さんの話でしたので読みやすかったのと、葬儀に携わってるのでひやひやするところ、うらやましいところなどがあり、すいすいと読むことが出来ました。
あまりにも興味出すぎて、この会館はほんとにあるのかとネットで調べてしまったくらいでした。
やはりお葬儀に携わってるからこそ見る視線などが違い、興味深い話でした。

宮内 佐知江
なすの斎場グループ
12月課題図書
人が亡くなる理由は病死であったり不慮の事故であつたり様々ではありますがこの小説を読み人は死後思い残したことや、やり残したのとなどその人にしか分からない感情など読み終えてとても感慨深い内容でした。
自分は全く霊感などないので主人公のような体験はもちろんありませんが霊感がある主人公のように最期に故人様の気持ちを汲み取り寄り添えたらそれは凄いことだと思いましたが見えなくても形だけの葬儀ではなく、死者にとっても遺族にとってもきちんと区切りとなる式をするという漆原さんの考えはお葬儀を承る側として遺族様へ出来る最大限のことなのではないかと思います。
スカイツリー付近の様子や葬儀会館が実際には存在しないであろう建物など情景を思い浮かべたり、もしドラマや映画化したらこの登場人物はどんな俳優が合ってるかなど考えながら読めたので小説も良いなと改めて思いました。

月井 優二
なすの斎場グループ
12月課題図書
私たちが遺族、故人様を想う気持ちは詰まるところフィクション、創造なのかなと感じた。葬儀担当者が故人様と接点がある事なんて本当に稀な中、葬儀社は葬儀を迎える数日で何十年と一緒に暮らしてきた家族・喪主様の感情に同調し、時には潜在的ニーズを形にする。
読みながら施行をしたお客様を思い返されました。

平山 智美
なすの斎場グループ
12月課題図書
一つ一つの葬儀に向き合ってる姿がとても細かく書かれていてとても読みやすい本でした。
どんな人でも生まれてきたからには、いつかは死んでいく。全く霊感のない私には何かを感じたことも見えたこともありませんが、故人様とご遺族さまとの寄り添い方など臨機応変に対応していて連係プレーがすばらしいと思いました。

赤羽根奈央子
なすの斎場グループ
12月課題図書
今回の本は読みやすかったし、同じ葬儀社ということもあり興味がありました。印象的だったのがご遺族がなくなったことを認めて、納得することで亡くなった方も納得するものというところで葬儀をするディレクターの心遣いや気配りなどが必要でそれをしているなすの斎場のディレクターの皆さんも気が抜けずにいるのだろうと思いました。世の中には霊感というものお持ちの方がいて、亡くなったかたと会話できる方が葬儀の現場にいてくれたら納得できる葬儀になるなぁ~と想像を膨らませました。

相馬親太郎
なすの斎場グループ
12月読書感想文
今までの本と違い、霊感などが出てきたり完全な物語として、実践的な内容ではないと思って読んでいましたが、逆に自分の感情を高めるのに役立つ内容だったと思います。葬祭ディレクターと故人様の霊が接することはないと思いますが、そこまで故人様を考えたり、ご遺族に寄り添って初めて、漆原さんが言う【無事に執り行う】ことなんだろうなと思いました。まだまだ表面的にしか無事に執り行えていないと感じましたし、こういった内容の本が、良いスペシャルやワオ体験につながっていくと思います。続編とかあったらいいな、ぜひ読みたいなと思いました。
大金久美子
なすの斎場グループ
12月の課題図書
小説だったので、読みやすく葬儀の現場を想像しながら読むことが出来ました。
一つの葬儀にも沢山の人の想いがあり、それを汲んで動いているディレクターは本当に大変な仕事だと思いました。
今回は亡くなった方の気持ちもあったりと、感じる人感じない人がいると思いますが、故人様とご遺族の想いを受け止めて悔いのない葬儀を執り行なうのが葬儀屋さんの仕事であり、他の方には経験できない特別な仕事なんだと思います。
ここで式をやって良かったと思っていただける要因は大半が式の最中に接したホールスタッフの対応によるものという一文がありましたが、改めてご遺族に寄り添い対応するディレクターさん、式をスムーズに行えるように動くパートナーさんがあってお葬式が行われること。そして、そのお葬式が良かったと言っていただけるなすの斎場で働けていることに誇りを感じました。
私のところは、なかなか対面での対応はないですが1人でも多くのご遺族様にここでやって良かったと言ってもらえるように考えていきたいです。

相馬 なつみ
なすの斎場グループ
12月課題図書
葬儀屋さんのお話しだったのですが、霊感がある主人公と、霊感はないけど、人の気持ちを察することができるディレクターの葬儀に対する気持ちや、ご遺族に寄り添う力に感動しました。それぞれ、亡くなったかたにもそれぞれの思いがあり、ご遺族の方にもそれぞれの思いがある、それを葬儀屋さんがそれぞれの思いが少しでも伝わるようにお手伝いをするのだと思いました。とても心に残る本でした。

高橋 真人
なすの斎場グループ
12月課題図書
皆さんも言っているように、小説となっているのでとても読みやすかったです。また舞台が葬儀社ということもありとてもイメージしながら話を読み進めることができました。
霊感があるなしに関わらず、働いている人たちが「遺族のために何ができるか」をしっかり考えて行動している姿になすの斎場のクレドを感じ、小説ながら遺族への寄り添い方など気付かされる部分も多かったです。
最後に「不思議な縁」という話が出ましたが、同じくなすの斎場で出会ったスタッフとの縁、担当の家族との縁、故人様との縁を大切にしながら仕事をしていきたいと改めて思いました。

屋代 実沙紀
なすの斎場グループ
12月課題図書
葬儀社を舞台にしたお話ということで暗く重い話かと思いましたが、読みやすい文体でさくさく読み進められました。
3話目の話が特に印象的でした。遺していく側もつらいのでしょうが、大切な人を喪失しても生きていかなければならない、遺される側の方気持ちに感情移入しました。お別れはいつか来るものですが、ああしてあげればよかった、伝えておけばよかった、と後悔しないように日々を過ごしたいと思いました。

渡邊勇二
なすの斎場グループ
12月読書感想文
葬儀に携わった事があるものだけが知るあるあるが沢山出てきた。イメージが湧き感情移入しやすいかったが、逆に葬儀社以外の人になかなかイメージしにくかったり、理解に苦しむ言葉が多数あったと思います。
色々な最期がある訳ですが、霊感は無いにしても、しっかりヒアリングして故人様、ご家族様の想いをかたちにしていきたいと思います。
最後は僕(私)のおばあちゃんにしてあげたいお葬式を美空と美鳥で体現した式になったのだと思います。

藤田 勝文
なすの斎場グループ
【12月課題図書】
同業者のしての目線で読み進めることで、自分たちに活用できるポイントを見出せることが出来る図書でした。コロナ禍でなかなか出向けなかった他社視察に参加したような気持ちになれました。その中で漆原さんの言葉に深みを感じました。
①「たとえ身内でも、亡くなった方にはもう何もしてあげられない。こうやって、後悔の念を少しでも昇華させるしかない。葬儀とはそういう場でもある」
②「式をなんの問題もなく終わらせることが俺の仕事だかなら」
③「何か思いが残っているのなら、それをしっかりと受け止めて、行くべきところ送ってあげるだけだ。形だけの葬儀ではなく、死者にとっても遺族にとってもきちんと区切りとなる式をするのが俺の仕事だ」
④「ある意味では式を形式通り、滞りなく終わらせることがみんなの願いでもあるとも言える。故人も、喪主もだ」
⑤「本当のことは自分の胸の中だけでいい。男の見栄みたいなものだな」
以上、すべてが漆原さんの言葉ではあるが、ここから感じることは、目の前にいる故人様、ご遺族様にとっての最適化は何のなか?を常に感じ取りながら仕事をされているなぁ!ということです。とても共感できました。
そして、一番気になりモヤモヤしているところが、どのような経緯で漆原さんは独立したのか?坂東会館とはどんな契約になっているのか?坂東会館にとってのメリット、デメリット
両面あると思いますが、真実はどうなんでしょうか???
最期に、霊感についてですが、自分自身がどう感じるか?が大切だと思います。ないとか、あるとか、よりも「天国がなければ、あの子たちの行く場所がないだろう?」こんな感性が素敵だなぁ~と私は思います(^^)/

竹中紗智
なすの斎場グループ
12月課題図書
2021年の1年分の涙を流したと言っても過言じゃないくらいに号泣しました。葬儀社へと転職し、それまでは見える見えない怖い怖くないという目線で見ていたあの世の世界。自分の膝の上で看取った犬を火葬している間、自分の顔を不安そうにずっと覗き込んで臭いを嗅いでいたけど骨になったら犬の気配が消えた事。父の柩と遺影写真を見た時、驚く程に父の遺影写真が今とは全然違う程に笑っていて、線香をあげた私の家族が全員(写真が笑ってる・・・ 10年振りにまともに会うから喜んでるんだね)と口を揃えた事。そして初めての通夜サブが月井さんの通夜で、あの日遺体ではなく亡くなった人間という目線で故人様に触れ、この人は人生に満足してしっかり旅立ちの準備をしてると感じた事。様々な事を思い出しました。そして私が常に胸に止めてお見送りをしている【あの時こうしてあげれば良かった・・・】というそのまんまの言葉があった事に驚きました。本書に触れ、改めて思うのはお葬式は言葉の通り両者の告別の儀式だということです。仕事として淡々と進めれば告別までもお手伝いする事は難しいでしょう。なすの斎場は自分の身内なら・・・の理念があるからこそ、当家の皆様が告別が出来ていると思います。出棺後や納骨後、両者共にお別れが記憶に残る様、必ず当家様にとても晴れてきましたねなど、その日の空を見てもらえるように話を振っています。葬儀社合わないんじゃないかと思い詰めた日もありましたが、この業界に転職して、この土地に来て間違いじゃなかったんだと振り返れた1冊でした。改善で推薦してくださった裕子さん、そして取り入れてくださった社長、ありがとうございました。2022年も竹中頑張れます。